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■「re:」ライナーノーツ■

■ご挨拶

 どもー。
「こんにちわ」だったり「お久しぶりです」だったり「初めまして」だったり?
なにはともあれRippleTaleのrippleです。

さて、ここでは「re:」収録楽曲のライナーノーツを公開しています。
「何をイメージして曲を作ったの?」「当時の楽曲制作環境って?」などなど楽曲の裏話が満載!
読んで楽しい、知って納得な内容になっております。

CDを聴く前に読むも良し。聴いてから読むも良し。
お好みでどーぞ!

 お茶と煎餅の準備はOK?
はい、それじゃ行ってみよ−!



■このCDの

 位置づけは「re:collection」アルバムです。
コンセプトは「過去の収集」・・・いわゆる総集編ですね。

各地に散らばった、ゲスト参加で制作した楽曲のまとめ。
自分を取り巻く環境が大きく変わったことによる、過去の整理と現状の把握。
そして、活動休止中にも関わらず、応援してくださった方々へ感謝の意を。
そんな「思い出」や「整理」、「声援に応える」などの想いが、この「re:」には込めてあります。

でもまー、このライナーノーツではそんな堅っ苦しい話は抜きにして(笑
楽曲の裏話に華を咲かせつつ、それをネタにより一層楽曲を楽しんでいただけたらなーと思います。
肩の力をふっと抜き、リラックスして読んでくださいませ。

 では、そんなrippleの3年間を振り返る旅。
ご案内します。

■01. rain

2003年11月制作。
初めてトランスを意識して作った曲で、rippleのトランスの原点。
オリジナル曲。

シンセリフをバックに据えた綺麗系のピアノトランス。
 バックで鳴り続けるシンセが、降り止まない雨をイメージしてるとかなんとか(笑
メインのピアノフレーズは結構お気に入りです。
ちなみに、この曲の8割はTriton Rackで出来ています。
当時の主力武器。

イメージはタイトルにもあるとおり「雨」。
【水たまりに映る灰色の世界が、水面を打つ雨水の波紋に揺れる】
みたいな情景をイメージして作ってました。
たぶん、世界観にすると↓みたいな感じです。
「・・・雨の日は、嫌。どんよりと空を覆う黒い雲が、一筋の光さえも遮ってしまうから。」
そう少女は呟く。
また、少女はこう囁く。
「・・・雨の日は、好き。止めど無く流れる雨水が、心に溜まった何もかもを洗い流してくれる気がするから。」

完成当初はウェブ上で公開してた曲。
同人活動を始める前の話なんで、そのころの俺を知ってる人は相当マニアです(笑
むしろ、いるのかしら?

 いつかドリームトランス風にリミックスしたいなぁ。

■02. 異質 - T-Style -

2003年12月制作。
初めて同人作品として世に出た曲。
・・・無料配布だったけど。
原曲は水月の「異質」なんですが、フレーズの欠片も入ってません。

ジャンルは不定。けど、あえて分けるなら・・・ゲーム音楽?
ちなみに「T-Style」の「T」は、当時トランスかテクノか判別不能だったことに由来します。
つまり、トランスでもテクノでも対応できるように頭文字を取った、と。
・・・ねぇ、なんか考え方がせこくないですか?(笑

 相変わらずTriton大好きっ子仕様で、恥じらいも無くプリセット音色で勝負してます。
でも、流石にこのSEはしつこくないかね?
どんだけ風吹いてるんだよ!(笑
何気にブレイク時のピアノフレーズはお気に入り。

ちなみにこの曲、えれっと率いる「うつらうららか」の初同人誌におまけCDとして無料で付属してました。
頒布数は先着50枚(だったはず)なんで超レア。
持ってる方は家宝にすると良いと思います。
実は、そのCDにはこれと一緒にもう1曲収録されてたりもしますが、そっちはどこぞの異界に封印されました。
もう現世に召喚されることは無いでしょう。

■03. Goig on -Keep on Dancing Mix-

  2004年01月制作。
同人活動を始める決心をし、初めに取り掛かった曲。
原曲はAtlach=Nachaの「Going on」。

原作、原曲ともに相当の思い入れがあり、さらに同人を始める勢いも相まって、
気合いだけは特盛つゆだくで注入されてます。

楽曲はピアノで刻むタイプのガレージハウス。
ピアノとベースの絡みがなかなか良いグルーヴ感を作っている気がします。
ポイントはピアノの上に乗ってるオルガンと、途中のフルートソロ。
中盤の展開は思いっきり失敗してる感が否めないですが、全体的な雰囲気は好きな部類です。
そう言えば、最近このタイプの楽曲を聴かないなぁ。
昔はアレンジの定番ってぐらいに、よく聴いたもんだったけど。

このとき、初めてrippleはコンプレッサーとイコライザーというエフェクトに出会ったのでした。
・・・だって、それまでMIDI一発録りが基本だったんだもん。
確かディレイのエフェクトがよくわからず、手作りでディレイ感を演出してた気がします。
そんな試行錯誤しながら作ったこの曲。
今思えば、自分のミックスの基礎はここで形作られたんじゃないかなーなんて。

しかし、このピアノの刻み・・・どっかで聴いたことあるぞい?

■04. Weeping Cause -Sacrifice-

2004年04月制作。
同じくAtlach=Nachaより「Weeping Cause」のアレンジ。
フレーズの名残はあるけど、基本的には原曲破壊系。

重々しくて荒々しい、でもどこか幻想的で神聖。
そんな雰囲気を目指したブレイクビーツ。
ピアノとストリングスが繊細な雰囲気を醸し出してる気がします。
オーディオスライス初挑戦。

初めはアートコアっぽいのを作ろうとしてたんですが、当時の技量では叶うはずもなく・・・。
結局、ブレイクビーツ主体のゲーム音楽って感じにまとまっちゃいました。てへっ。
 ちなみに、そのリベンジは少女と夢人形の「儚き魂の慟哭」。

ちなみに、この曲の直後に制作したのが少女と夢人形収録の「時計仕掛けの夢人形」。
なんとなくピアノのメロなんかに繋がりが見える気がするけど・・・。
どうでしょ?

■05. 夢幻の蒼き空

時は流れ。2004年08月制作。
東方妖々夢より「アルティメットトゥルース」のアレンジ。
東方アレンジに火がつき始めた頃の曲、になるのかな。
ちょうどCradleの頒布がこの時期でした。

楽曲は直球勝負なハッピーハードコア風味。
今は廃れて見る影もないけど、当時は微妙に残ってたトランスコア寄りのハピハコです。
いや、俺個人としてはピアノブレイクビーツ型のハピハコも好きなんだけどね!

コンセプトはまんま「底抜けにハッピーに!」
音色も曲構成も単純にノれるもので作ってます。
コード進行は定番のカノン。

当時はまだ新米として働いていたJP-8080くんをこき使い、やってみたかった声ネタを駆使
・・・したんだけど、声ネタはどう聴いても浮きまくってます。ごめんなさい。

発想元は「東方で明るいアレンジ曲って無いよなぁ」(2004年当時)なんて単純なものでした。
なぜか隅田川花火を見ながら、イメージを練ってたのは良い思い出です。
た〜まや〜。か〜ぎや〜。
うん、それもこれもIIDXのstarmineの所為だ、きっと!(笑

■06. プレインエイジア -Galaxy Mix-

2004年12月制作。
初めてゲストとしてお呼ばれした時の曲。
原曲は東方永夜抄より「プレインエイジア」・・・でした。
原曲の名残さえも感じさせない原曲破壊系。すまん。

曲調は一応トランスがベース。
少女と夢人形の収録曲がストーリー性を意識したトランスだったので、今回はガチなトランスをと意識してました。
が、見事に失敗しました orz
ブレイク前の前半だけ聴けば・・・。
うん、意識してるのがわからなくもない(笑

お気に入りの箇所はブレイク部分でイメージがガラっと変わるトコ。
それまで閉じていたシンセのフィルターががーっと開くとこがやっぱり好きです。
「日食が終わり、暗闇の世界に光がサーっと差し込む」光景をイメージしながら作ってました。
その辺がGalaxy(笑

この頃は、少女と夢人形の頒布をきっかけに交友関係がぐあーっと広がった時期。
ゲストとして呼んでくださったmistbellのkoroさんともそんな繋がりです。
「初ゲストとして恥じない出来のものを」と意気込んで作った結果、 締め切りの5ヶ月前に完成させてしまったというオチ(笑
たぶん、楽曲完成一番手だったに違いない。

■07. LOVE☆BEAM(Inst)

2005年01月制作。
一部の方にはいろんな意味で有名(?)な曲のインスト版。
そう、初めはボーカル曲になるなんて思ってもみなかったんですよ、これが。
後にリミックス+BMS化されたり、いろんな人に歌っていただいたりと大活躍な曲。

ガールズポップの4つ打ち風味。
ギター炸裂の勢い重視型。
合言葉は「ハイテンション&アッパー」
まぁ、どう聴いても某社員です(笑

イメージはまんま恋する女の子。
当時書いたテキストは以下のようなものでした。
「恋する乙女は止まらない。
あなたに向かって一直線。
いつも直球、いつも本気。
手加減無しのLOVE☆BEAM!」
うおー、電波飛んでるなぁ(笑

このインスト版の完成は1月。
でも実際にCDになったのは11月。
お、俺の正月を返せー!
…まぁ、その空白期間のお陰でボーカル化したんですが。

 ボーカル版との違いはキーの高さ。
このインスト版は女性が歌えるキーではありません(笑
あとはキーチェンジに対応して、ミックスをゼロからやり直してます。
が、それぐらいだったはず・・・。
たったそれだけしか違いは無いはずなんだけど、随分印象って変わるもんだなぁ。
我ながらびっくりです。

 ちなみに、隠れファンの多いイントロのシンセは、リード音を6本重ねて作ってます。
てーててー、てってっててー。

「キミに届け、LOVE☆BEAM!」

■08. LTS [IGH REMIX]

2005年05月制作。
上のLOVE☆BEAM以来、ぱったりと作曲を絶っていたので、かなり久しぶりに作った曲です。
元はClean Tearsさんの「LTS」。
原曲がほとんどないのは、もうご愛嬌(笑

えーっと、ジャンルは・・・ゲーム音楽風ダンストラック?
聴く人が聴けば、これまた1発でわかるアレな曲。
元ネタの出典はやっぱりIIDXからですね。
すんません、IIDX大好きです。
RAMさんのRAVEも大好きです。

曲は短距離を最初から最後までノンストップ全速力で突っ切るタイプ。
リズムのコツを掴むまでが大変かもしれませんが、慣れるとなかなか爽快!・・・なはず。
最後の裏拍でバスドラが入ってくる辺りは、ファイルターで変化するシンセと相まって軽くイけます。

 ミックスや音色はいろいろ実験しちゃってます。
抜け切らないメインのシンセを左右に置いちゃう、とか。
低音を抜いたバスドラを使ってみる、とか。
なんだかバランスが悪い気もしますが、そういう仕様なので諦めてください(笑

■09. Confront the head of maid

 2005年07月制作。
立羽さんのCG集「染色」にBGMとして収録。
原曲は東方萃夢想の「Demystify Feast」と「夜が降りてくる 〜 Evening Star」。
立羽さんからのリクエストで、この2曲をクロスアレンジしてみました。
さらに大番長(ALICE SOFT)の「Confront the enemy」のオマージュでもあったりします。
わっかるっかなー(笑

 楽曲のジャンルはジャズというより、フュージョンが近いんじゃないかしら。
いずれにせよ、自分の曲では珍しい生楽器仕様。
 生ドラムは打ち込みが下手過ぎなもんで封印してたんですが、久しぶりに打ってみました。
結果は・・・聴いて判断してください(笑

  タイトル和訳は「メイドに立ち向かえ!」。
  『「待遇に不満を持って騒ぐ某館住人と、それを軽くあしらうメイド長のドタバタな日々」
   脳内ではデフォルメキャラが暴れ回っております。
   落とし穴とか作るんだけど、自分達でハマっちゃうみたいな』
  と、当時のメモ書きには残っております。
おー、相変わらず考えてることが電波だなぁ(笑

  実は制作当時、小骨さん宅で一緒に曲を作る機会(東方幻想組曲の「夢々の湖」)があったんですが、その影響でミックスを変えてみた記憶があります。
どことなく、小骨さんっぽい雰囲気があるとかないとか(笑
あのときの経験は今も活きてます。
やっぱ独学だけじゃ触ることのない知識ってあるよね。
重要重要。

■10. LOVE☆BEAM (Unlimited LOVE Mix)

2005年07月制作。
 帰ってきましたLOVE☆BEAM。
今度は社員じゃなくてCA○DY☆だ!
そんなノリのセルフリミックスです。

楽曲はベタベタなダンストラック。
よくあるダンスマニアに入ってるような曲を目指して作ってました。
弾丸のように一直線でハイテンション&ノンストップな曲に仕立てたつもりなんですが、いかがでしょ?

そうそう。
この曲はファイルが変な壊れ方をしやがった所為で、「ドラムのみのトファイル」と「その他のトファイル」を行き来して作ってたのを思い出しました。
これがなかなか噛み合ってくれませんで、ミックスが異様に手間で大変でした。
・・・よくそんな環境でここまで作ったな(笑

 本当はボーカル付きでリミックス出来れば良かったんだけど・・・。
この楽曲制作当時、まだボーカル収録をしてなかったのでした。
残念無念。

■11. 世界に拒絶されし少女

ボーナストラックの1番手。
2004年08月制作。
原曲は東方紅魔郷の「ラクトガール 〜少女密室」。
「少女と夢人形」収録曲で、Webでも公開中。
俺のカラーを決めたといっても過言ではない1曲。

ジャンル分けするなら、たぶんダッチトランス。
どんより分厚いシンセと、うにょうにょでバキバキなシンセがあなたを攻めます。
・・・うん?なんかエロくない?(笑

コンセプトは「拒絶」
そこから「孤独」とかのキーワードを連想してもらえればいいかと思います。
 世間に溢れているテンションを上げるタイプのガチトランスじゃなく、感情剥き出しの荒っぽいトランス。
自分の中での裏テーマは「イメージが伝わるトランス」

ストーリー性を意識した曲なので、なかなか展開が凝ってます。
緩急の付け方が、我ながら良い感じだなーと改めて見直したり(笑
今、このタイプの曲を作れと言われても、正直かなりしんどい。

この頃、ちょうどVirusくんが新米としてウチにやって来たので、バリバリ使ってます。
たぶん、この曲の9割ぐらいがVirusで構成されてます。
頼りすぎってレベルじゃねーぞ!

ビタミンごはんのはせがわさんに甚く気に入られた曲。
エンゲージのイメージ元にもなったみたいで、巻末スペシャルサンクスに名前が載りました。
かなりびっくり!

■12. 時計仕掛けの夢人形 -Short Ver.-

ボーナストラックのセコンド。
2004年04月制作。
原曲は東方夢時空より「リーインカーネイション」の「夢消失 〜Lost Dream」クロスアレンジ。
「少女と夢人形」収録曲で、こいつもWebで公開中。
たぶん、自分が作った中で一番人気のある曲。

 ジャンルは・・・なんだろう?ゲーム音楽でいいですか?(笑
刻むバイオリンと流れるピアノ、さらにそれらをコーラスやピチカートが飾りたてる。
そんな神聖でアンビエンスな雰囲気を前面に出してます。
原曲の持つ儚さの部分をそのまま昇華させた感じかな。

 ぶっちゃけると、出だしに聞こえる柱時計の秒針っぽい音は「階段をコツコツと上がる音」を加工して作ったものです。
冷静に聴くと、そんな感じなのではないかしら。
言っちゃうとイメージ台無しだったから、今まで秘密にしてたけど(笑

 実はloosで映像化してたりもするんですが、その動画を持っている人っています?
loos結成前の話だからなー。
今となってはレア映像です。

■13. 新たな夜明け -L.S. Edit-

ボーナストラック3兄弟の末っ子で、このCDのトリ。
2004年11月制作。
原曲は「Fate/stay night」より「新たな夜明け」。
俺には珍しい癒し系スローテンポな曲。

この曲はアレンジというよりオマージュ。
ChicaneのLow Sunと聴き比べてみよう!
9割ぐらい一緒です。

ジャンル的にはチルアウトが近いのかな。
アンビエンスでどこか幻想的なパッドに、さらりと流れるピアノのフレーズ。
音色は単調な繰り返しが多いですが、音が増えたり減ったりして曲に表情を付けてます。

ちなみに、イメージしてた情景はこんな感じです。
「夜明け前の薄暗い海岸。
 砂浜に規則正しく打ち寄せるさざ波のリズム。
 空がだんだんと白に染まり、それに呼応するかのように水面も輝き始める。
 やがて夜が明け、世界が白に染まる。」

「作ってると眠くなる」が制作時の悩みでした(笑

■最後に 

おお!
ここを読んでいらっしゃるということは、この苦行のような長ったらしい文章を読んできたということですか!
お疲れ様です&ありがとうございます!

rippleの活動記録、曲への想いを一方的にお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
タメになったか時間の無駄になってしまったかはわかりませんが、少しでも楽曲のことを知ってもらえたらなぁと思います。
そして、1曲でも気に入ってもらえる曲があれば、製作者として嬉しい限りであります。

 ではでは、この辺で失礼しまっす。
最後までお付き合い、ありがとうございましたっ。
以上、ライナーノーツでした。


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